保育は「衣・食・住」

私たちは、保育は「衣・食・住」だと考えています。これらは生活の基本であり、生きる力を育む要素です。こどもの成長を助けるために、私たちは保育の中で様々な取り組みを行っています。

保育の特徴

  • ハダシが育む、健康なからだ

    【裸足保育への取り組み】

    裸足で過ごすことは、足の指でしっかり床や地面を捉えることができるので、ケガを防ぐことに繋がります。そのため、園内では靴下を履かずに過ごします。また、裸足での心地よさや安全性のために、室内の床材には厚みのあるものを、園庭には柔らかさのある土をそれぞれ採用しています。

  • どろんこ遊びに夢中!

    【こどもの健やかな心身を育てる】

    心をひらく(緩める)魔法のようなあそびのひとつが「どろ遊び」。 こどもが夢中になってあそぶ中で「本来の自分」を表に出しやすくしてくれます。この心をひらく(緩める)ことこそ、乳幼児期に大切な経験なのです。そのため、当園では、0歳児から発達に合わせた泥あそびを展開します。泥だらけになったお洋服は、こどもが夢中になってあそんだ証。おうちでお洗濯の際はそんなことを想いながらご理解くださると幸いです。

  • 1. 開放感

    どろ遊びはこどもの身も心も開放してくれる遊びです。夢中になってどろ遊びをすることで、こどもはよく笑い、おしゃべりをするようになります。心が開放的になり、自然と大きな声を発したり、自分の気持ちを吐き出したりすることで心が安定します。

  • 2. 創造・想像・集中・忍耐に働きかける

    土や泥は水の加減で固さや感触が変わるので、こどもの想像力が掻き立てられます。作る、崩すを繰り返す中で、思い描く力(想像)や工夫して作り出す力(創造)を育みます。また、夢中で遊ぶことで自然と集中力や忍耐力の成長にも繋がります。

  • 3. 心身の健康

    多用な細菌に触れることで、適度な刺激となり、免疫力の向上やアレルギーの発症予防・軽減に繋がると言われています。また、五感を使ってどろ遊びをすることで感性が磨かれます。こどもの感受性が豊かになると、相手を思いやる心など、数値では測れない非認知能力が育まれます。

  • 4. 仲間との関係、集団行動への馴染みやすさ

    どろ遊びの中で、お友達との協力や喧嘩を経験することで、コミュニケーション力や思いやりなど他者と関わり合っていく上で必要な力が育まれます。

  • 5. 自己肯定感を育む

    がむしゃらになって遊ぶ経験を積むほど、こどもは笑顔でいる時間が多くなります。私たちは、こどもが笑顔でいる時間を増やすことを意識し、こどもが何かに興味を持ち、夢中になっていく姿にも敏感でいたいと思っています。

給食のこと

  • 食べることは生きること

    【みんなが同じものを食べる】

    給食やおやつは自園で手作りしています。無添加食材を使い、化学調味料とアレルギー特定原材料7品目を使わないため、みんなが同じものを食べています。また、自園で造ったケチャップや塩糀、企業と共同で造った給食用マスタードなど「腸」の元気を育む発酵調味料を積極的に取り入れた「腸育」献立を提供しています。

    栄養士さんの「ごはんできたよ~」の家庭的な声が聞こえると、こども自らランチルームに向かい、今日食べたい分をジブンで取り分け、ランチルームやテラスなど、好きな場所で好きな人と食べています。

  • 前歯かぶりメニュー

    【よく噛んで食べることの大切さ】

    給食は前歯でかぶりつき、奥歯ですりつぶして食べられるようなおかずを提供しています。こどもに備わっている、口に食べ物を運んだ時の感覚でどのように噛んで食べるかを判断する機能を邪魔しないように、食べ物は小さく刻み過ぎたり柔らかくし過ぎないようにしています。また、よく噛むことは口周りの筋肉低下の予防と、味覚や言葉など脳の発達にも繋がります。

  • アレルギーがなく、安心、安全に使える調味料

    【給食用マスタードの開発】

    当園監修のもと、「ゴールデンマスタードスマイル(給食用マスタード)」をGOLDEN MUSTARD株式会社様に開発頂きました。食物アレルギー特定原材料7品目不使用で当園の給食にも使用しています。

保育の内容

  • 大きなひとつの家族

    【インクルーシブ保育】

    先生とこどもという関係ではなく、大人もこどもひとりの人として関わり合い、喜びや葛藤を経験しながら過ごします。みんな違ってみんないい。誰かだけが特別ではなく誰もが特別なのです 。年齢や国籍、特性の有無などの多様性の中で、他者との違いを受け入れる意識や思いやり、状況に応じた対応力が育まれます。

  • 今日は何をしてあそぼうかな

    【異年齢保育】

    こどもたちは、年齢に関係なく好きな遊びのコーナーを選んで遊ぶことができます。異年齢のこども同士が交流すると、年下の子は年上の子に憧れて「自分もやってみる」と積極的にチャレンジするようになり、年上の子は年下の子のお手伝いやお世話をしてあげたくなるようになります。

    異年齢のこども同士が遊ぶことで新しい発見に繋がり、必然的に交流の幅が広がります。また、私たちは、仲間と楽しむ遊びと一人で集中する遊びの両方を揃えることで、こども自身がその日の気分や自身の状態を大切にして遊べるようにしています。

  • おむつに頼りすぎない保育

    【排泄を通したコミュニケーション】

    排泄はこどもの自然排泄に寄り添うことから、言葉の話せない小さい子とも自然なコミュニケーションが生まれて信頼関係が深まります。こどものより良い育ちを見守る排泄アドバイザーも在籍しています。

  • 年長児就学前プレ小学生期間

    【小学生になる準備】

    年長児は「日本の美しい言葉と作法」の本に触れ、内容から思いついたことや感じたこと、考えたことなど手を挙げて発言したり意見を聞いたりして考えを深める活動をします。また、個と集団のバランスも考慮した活動、年長だからできる遠足計画など、卒園までの一日一日を丁寧に過ごします。

  • 英語・体操はみんなの時間

    【普段とは違うあそび】

    英語は異文化に触れてあそぶ体験、体操は器具や道具を使ってあそぶ体験です。専任講師との活動では、普段とは違った対話や表現力、コミュニケーションが深まります。集団だから主体性が消される訳ではなく、みんなの中の自分、その中の自分・・・自己を十分に発揮しつつも、皆とも協調する力が育まれます。

行事のこと

  • 行事はみんなでつくるもの

    【こどもと一緒に考え、決める】

    私たちは、観せるためだけの(保育者の成果発表的な)行事はやめました。こどもたちのあそび(生活)の姿から発展したことや「やりたい!みせたい!」の主体的な気持ちを尊重した行事に特化。計画から準備、当日その後までをジブンごととして関わる経験を大事にします。そのため、運動会や発表会など、内容はその年のこどもの生活(あそび)次第。毎年やるとも限りらないかもしれません。

    【子育てパートナーとして】

    保護者様には、行事で来園いただく機会が少ない分、園では「公開保育週間」を設けています。日常の保育を見たり感じたり、こどもと一緒に遊び、スタッフと語り合い、お子様の育ちを共有する時間にしたいと思っています。